英語力0でも行けるおすすめの国BEST3【話せなくても大丈夫】

英語が話せないと海外旅行に感じる壁って大きくなりますよね。筆者も最初は全く英語が話せなかったので、その気持ちはよく分かります。

しかしシンプルに「海外旅行=英語が必須」という訳ではありません。英語力が0でも行ける国はありますし、そもそも相手が英語を話せるとは限りません。

英語が話せないことを理由に海外旅行に行かないのは勿体ないですよ。この記事に出会ったことをきっかけに、勇気を出して日本を飛び出しましょう。

 

困りネコ
・そんなこと言われてもピンとこないなぁ。
・英語は海外旅行の基本だし必要じゃない?
・嘘っ!?私でも海外行ける?絶対行きたい!

 

と感じている方に向けて、世界50ヵ国を旅して英語力が0からペラペラ(TOEIC955)になったワンダラーが、英語が全く話せなくても行ける国を3つご紹介します。

この記事を読むと、海外旅行に感じているハードルがグッと低くなります。

 

知りパカ
それではまずお話の前提条件から見ていきましょう。

 

前提条件のご説明

この記事で言う英語力0とは、「I don’t knowって何?文章は全く理解できないけど、数字や色くらいは英語で言えるよ」ぐらいの人を指しています。

筆者は実際に英語力0の状態で色々な国に足を運んで痛い目を見ていますが、今日ご紹介する3ヵ国ではトラブルにあっていません。そして当時の感想も「他の国に比べてかなり簡単だったし、これなら誰でも行けるだろうな」です。

但し前提条件として、筆者は書店に置いてある旅行英語のハンドブック(1,300円くらいの英語フレーズ集)を持っていましたし、旅行先のこともある程度頭に入れてから渡航していました。

「英語力0の人でもパスポート1つで何も知らない国に行けるよ」と言っている訳ではありませんのでご注意ください。最低でも海外旅行保険に入っておくなどの「英語以外のトラブル対策」は必須です。

 

知りパカ
それでは英語が話せなくても行ける国々を見ていきましょう。

 

パラオ共和国

パラオは日本から南に約4時間30分の場所に位置する島国であり、片言の日本語が通じる国です。そして英語力0でも行ける理由が主に3つありまして

  1. 日本がパラオを統治していた時代があり、日本語が話せるパラオ人が多いから。
  2. パラオはとても親日な国であり、観光客が訪れる場所には日本語表記があるから。
  3. パラオに移住している日本人が多く、探せばどこにでも日本人がいるから。

端的に言われてもイメージが湧き辛いかと思いますので、1つずつ掘り下げていきましょう。

日本語が話せるパラオ人が多い

パラオは1914年から1945年までの約30年間に亘り日本に統治されていた国であり、この間はパラオ人の学校教育も日本人の教師が日本語で行っていました。このことから年配のパラオ人はある程度流暢に日本語が話せます。

そして一時的とは言え、一旦その国に根付いた言葉は簡単に消えるものではありません。パラオ国内では今でも日本語が受け継がれており、現在でも1,000を超える日本語が使用されています。例えば「ありがとう」「大丈夫」「美味しい」「問題ない」などはそのまま日本語で通じますよ。

また、戦後も日本人兵が長く留まっていたパラオ最南端の島であるアンガウル島では、パラオ語と英語に並び日本語も公用語として定められています。

観光客が訪れる場所には日本語表記がある

パラオは比較的日本から近い親日な国ということもあり、年間約2万人の日本人観光客が訪れる場所。パラオで観光業に従事するパラオ人の多くは学校で日本語を専攻しています。

そしてそんなパラオですから、注意書きからレストランのメニューに至るまで「観光客が行くかもしれない場所」には日本語訳の記載があります。

探せばどこにでも日本人がいる

2022年現在、パラオには250人を超える在留日本人(現地に住んでいる日本人)がいます。人口約1.8万人のパラオに250人の日本人が住んでいる訳ですから、低く見積もっても100人に1人は在留日本人と言うことになりますね。

これに加え更に年間約2万人の日本人観光客がパラオに来ることを考えれば、探さなくても周りには日本人がいることが分かるかと思います。

因みに日本人の血を引く日系パラオ人は、パラオ人口全体の約25%(5,000人)にも達すると言われており、こういった方々は幼少期から日本語を教わっていたりもします。勿論これは各家庭の教育方針によりますので、一概に「日系人=日本語が話せる」とはなりませんが。

 

パラオ共和国の観光案内

日本からパラオには、JALかANAの直行便(15~20万円)で4.5時間のフライト。もしくは韓国(ソウル)・台湾(台北)・グアムでの乗り継ぎ便(7~9万円)で行くことが可能。滞在日数の目安は4~6日くらいです。

パラオはスキューバダイビングで有名な国なので、ダイビングをやるかどうかで必要な滞在日数が変わりますが、ツアーで組まれているのも平均して5日くらいが多い印象ですね。

観光シーズンはパラオの乾季である11~4月ですが、おすすめの渡航時期は海の透明度が上がる2月中旬~4月下旬です。また、年間の平均気温は27~28℃(常夏)で、紫外線は日本の6~7倍となっております。

治安に関してですが、パラオは非常に犯罪発生率の低い国であり、殺人・誘拐・テロといった凶悪犯罪は皆無。起こるのは酔っ払いによる軽犯罪くらいなので、海外初心者でも安心して渡航できますよ。

 

メリット

  • 日本語だけで旅行が可能
  • 治安がよく一人でも安心
  • 観光地が近くて周りやすい

デメリット

  • 3連休では時間が足りない
  • 5~10月は非常に雨が多い
  • 物価と航空券が比較的高い

 

「パラオの観光情報を詳しく知りたい」という方には、こちらの記事がおすすめです

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中華民国(台湾)

台湾は日本から南に約3時間30分の場所に位置する島国であり、比較的日本語の通用度が高い国です。そして英語力0でも行ける理由が主に3つありまして

  1. 日本が台湾を統治していた時代があり、日本語が話せる台湾人が多いから。
  2. 台湾で日本語は人気の高い言語であり、日本語を勉強している人が多いから。
  3. 日本からの観光客が多く、日本語への対策に力を入れている企業が多いから。

端的に言われてもイメージが湧き辛いかと思いますので、1つずつ掘り下げていきましょう。

日本語が話せる台湾人が多い

台湾は1895年から1945年までの約50年間に亘り日本に統治されていた国であり、この期間は台湾人の学校教育も全て日本語で行われていました。当時の台湾で言うところの「小学校から始まる8年間の日本語教育」ですね。

更に日本の統治が終わりを告げた後にも、私立大学に日本語学科が設立されたり、教育テレビに日本語講座が設けられたりと、台湾から日本語が消えることはありませんでした。このことから、年配の方を中心に流暢な日本語が話せる台湾人は多いと言えます。

日本語を勉強している人が多い

日本語を勉強している台湾人が多い理由は、「日本語は台湾で人気の高い言語だから」です。では何故日本語の人気が高いのかというと、理由は主に3つあり

  1. 台湾では日本のテレビ番組やアニメが日本語(中国語の字幕付き)で放送されており、若者を中心に日本のアニメは非常に人気が高いから。
  2. 日本に統治されていた時代の名残で、身近に日本語話者がいる人が多いから(祖父母が日本語を話しているのを聞いて興味を持つなど)。
  3. 日本は台湾の近くにある先進国であり、日本語を学んでおけば就職先の幅が広がる上に日本旅行も楽しめるから(人気旅行先の上位には、常に日本がランクインしています)。

これらの理由から台湾で日本語は大人気であり、2018年の日本語学習者数は17万人を超えています。

尚、翌年2019年の日本語能力試験(JLPT)を受験した台湾人は約4万3千人なので、日本語学習者の4人に1人は試験を受けるほど勉強しているということですね。

日本語への対策に力を入れている企業が多い

日本語への対策に力を入れている企業が多い理由は主に2つあり、1つは近隣の先進国である日本に支部を持つ台湾企業が多いから。もう1つは台湾に訪れる日本人観光客が多いからです。

これは2019年(コロナ前)のデータですが、台湾を訪問した外国人観光客の数は約1100万人。これに対し台湾を訪問した日本人観光客の数は約200万人となっています。つまり観光客の5~6人に1人は日本人であり、観光業界における日本語の需要が非常に高いと考えられます。

また、残りの外国人観光客(約900万人)の半数以上は中国人ですので、台湾人から考えると「中国語は既に話せるから勉強するなら英語か日本語」となる訳ですね。

中華民国(台湾)の観光案内

日本から台湾には多くの航空会社が飛行機を就航させており、東京から出発した場合は片道約3.5時間のフライト。格安航空券なら2.5万円前後で販売されています。滞在日数の目安は2~4日くらいですね。大手の旅行会社のツアーも平均するとだいたい3日間で組まれています。

観光シーズンは台湾の乾季である10~3月。おすすめの渡航時期は乾季の中でも特に雨が少なく暖かい11月です。冬である乾季は夏に比べて気温が落ちますが、それでも10度を下回ることは稀であり日本よりは温かいですね。

治安に関しては、各国がどれくらい平和であるかを表す指標である世界平和度指数ランキングという統計データを参考にしましょう。2022年度のデータでは世界163ヵ国中、日本が10位で台湾が34位でした。日本よりは順位が低いようですが、世界的に見ればかなり安全な方だと言えます。

 

メリット

  • 日本語と漢字が役に立つ
  • 週末だけでも旅行に行ける
  • 航空チケットが非常に安い

デメリット

  • これぞ海外という感じがしない
  • 英語の通用度が非常に低い
  • 衛生面:道路にゴミが多いなど

 

日本から近くて安いので、真の台湾好きは毎月行くみたいですよ。筆者も3回ほど台湾に足を運んでいますが、英語の通用度が低く日本語の通用度が高い印象です。そして言葉が通じなくても、漢字でコミュニケーションが取れる場合が多いです。

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アメリカ(ハワイ)

ハワイは日本から東に約8時間の場所に位置するアメリカの島であり、英語力0でも行ける理由は単純に日本人が多いからです。パラオや台湾に比べるとシンプルで分かり易いですよね。

ハワイは日本に次いで世界で2番目に日本人が多い場所。アメリカ合衆国国勢調査局(2020年)によると、ハワイの人口は約145万人。そして在住している日本人の数は約16万人。つまり単純計算で9人に1人は日本人となりますね。

更に2020年にハワイを訪問した日本人の数は約29万人(全体の約12%)ですので、観光客などの訪問者を含めても9人に1人は日本人という計算は崩れません。因みにコロナ前の2018年はハワイ訪問者全体の約16%が日本人でしたので、現在よりも更に日本人が多かったようですね(苦笑)

あまりにも日本人観光客が多いので、日本語が話せる現地人も多いのですが、これはホノルルのあるオアフ島に限った話なので注意してください。ハワイの他の島(マウイ島やカウアイ島)では日本人を見つけることが難しくなりますし、日本語を話さない現地人も増えます。

アメリカ(ハワイ)の観光案内

ハワイへは日本各地の空港から飛行機が就航していますが、往路が夜の便で復路が昼の便になる特徴がありますね。フライト時間は平均すると約8時間、料金は格安航空券なら7万円前後で購入可能です。

ハワイ旅行にあたり休暇の目安は、ホノルル観光だけなら4~5日、他の島にも行くなら6~8日くらいですね。大手の旅行会社のツアーも平均するとだいたい5~7日間で組まれています。

観光シーズンは雨が少なく日照時間長い5~10月ですが、この時期は稀にハリケーン(台風)がきます。また、年間の平均気温は25~27℃(常夏)で、紫外線は日本の2~3倍となっております。

治安に関してですが、ハワイはアメリカ全都市の中でTOP3 に入るほど治安の良い場所であり、殺人・誘拐・テロといった凶悪犯罪は殆ど起こりません。但しスリや置引きのような軽犯罪は発生しますので、基本的な安全対策だけはしておきましょう。

 

メリット

  • 日本語だけで旅行が可能
  • ベストシーズンが長い
  • 日本の免許で車を運転できる

デメリット

  • 3連休では時間が足りない
  • 日本と比べると物価が高い
  • ホノルルは日本人が多過ぎる

 

まとめ

今回は英語力0でも行ける国を3ヵ国まとめてご紹介しましたが、如何でしたか?行けそうな気がしてきましたか?

今回ご紹介した国々ではある程度日本語が通じるので、他の国を旅行するよりはかなりハードルが低いと思います。何かトラブルがあっても日本人を頼れたりしますからね。

但し繰り返しになりますが、「英語力0の人でもパスポート1つで何も知らない国に行けるよ」と言っている訳ではありませんのでご注意ください。どれだけハードルが低い国であっても国内旅行とは話が異なります。

 

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