1人旅中に安宿で外国人の友達を作る方法【英語習得に向けて海外旅行】

英語が話せるようになったら便利ですが、生きた英語を習得するためには相手が必要です。英会話教室の講師を相手にするのも効果的な学習方法の1つではありますが、海外旅行先で友達を作って、定期的にメールや電話で実践的な英語の練習ができたら素敵ですよね。

外国人の友達と交流することで、学校では学べない表現やスラングなどにも触れることが出来ます。モチベーションの維持という観点からも相手がいた方が捗りますし、海外旅行や異文化交流を楽しみながら友達を作ってみましょう。

 

困りネコ

英会話の勉強のために外国人の友達が欲しい。
友達を作る方法と実践的な流れが知りたい。
帰国後に関係が切れないようにする方法が知りたい。

 

と感じている方に向けて、世界50ヵ国を旅して英語がペラペラ(TOEIC955点)になった筆者が、海外旅行中に初対面の外国人と連絡先を交換して、帰国後の関係を維持する方法をご紹介します。

この記事を読むと、友達との会話の中で英語力が向上し、結果的に人生の選択肢が増える可能性が生まれます。

 

外国人の友達の意味と定義

海外旅行中に外国人と仲良くなる方法は沢山あります。例えば「クラブで飲んでいる人に声をかける」「SNSから現地の交流会などに参加する」等を行えば、連絡先だけならいくらでも手に入るでしょう。

筆者もニュージーランドとオーストラリアで語学交流会やチェスのコミュニティに参加したときには、1度の参加で10人前後の連絡先をゲットしました。しかし、帰国後でも連絡を取っている人は0人であり、顔も名前も憶えていません。

つまり、ただ不特定多数の人と顔を合わせて連絡先を交換しただけでは友達にはなれない。理由は、誰でもいいから外国人と仲良くしたいと考えており、真剣に1人の相手を見ていないから。

仮に連絡先を100件手に入れたとしても、関係が続かなければ友達ではなく顔見知りです。というよりも連絡先を集めて少し話す程度なら、現地に行かずインターネットから交流を図るだけでも同じであり、旅行中に態々友達を作る意味がありません。

 

海外旅行中に友達を作る方法

筆者が考える「最も簡単に外国人の友達を作る方法」は、1人で安宿(ゲストハウスやユースホステル)に泊まり、1人旅中の非英語ネイティブか宿の従業員に声をかけるという方法です。

外国人旅行者をターゲットにする場合

ゲストハウスやユースホステルと呼ばれる所謂バックパッカー向きの宿では、洗面所、シャワー、キッチン、談笑スペースなどを他の宿泊者と共有する場合が多く、初対面の外国人と交流を図りながら調理や飲食を行うことが可能。また、部屋もドミトリーと呼ばれる格安の相部屋(上の写真)が存在しています。

ドミトリータイプの部屋に宿泊した場合、自分と同じような1人旅中の人にターゲットを絞って話しかけてみましょう。ホテルの設備や行く予定の観光地に着いて質問したり、ちょっとしたお願いをしてみるのが良いかと思います。

話す内容が浮かばない場合には、以下を参考にしてみてください

  1. シャワーに行くから荷物を見ていてくれない?(シャワー中は荷物を相部屋に放置するので)
  2. コーヒー(ホットコーヒーの粉)を買ったんだけど、飲み切れないんだ。君も飲むかい?
  3. 明日行く観光地を悩んでるんだけど、もう○○か○○って場所には行った?

上記③に関して:相手がまだ話題の観光地に行ってない場合には、翌日一緒に行こうと提案するのが良いでしょう。「タクシーの割り勘」か「英語が苦手で不安」と言ったことを理由にすれば、誘うのは簡単かと思います。

また、宿から現地ツアーに申し込める場合も多いので、受付周辺にツアーのパンフレットがないか確認しておきましょう。ターゲットにパンフレットを渡して「受付で見つけたんだけど、これなんてどうかな?」と言えば、英語で細かく説明する必要がなくなります。

 

宿の従業員をターゲットにする場合

安宿(ゲストハウスやユースホステル)の従業員は、中級・高級な宿と比べてフランクに話してくれる(客との距離が近い)傾向にあります。しかし従業員をターゲットにする場合、人が多く混雑している宿では失敗する可能性が高いので注意してください。

一言で言えば、暇そうな従業員をターゲットにするということですね。また、従業員をターゲットにする場合、渡航先の国によって難易度が大きく変わる点にも注意が必要です。東南アジアやアフリカの国々と異なり、ヨーロッパや北アメリカの国々では難易度が高い傾向にあります。

ただ話すだけであれば簡単ですが、友達になる為にはもう一歩踏み込む必要があるので、誰でも実践可能な例をご紹介します。アイディアが浮かばない人は試してみてください

昼食や夕食の時間の少し前に、宿で暇そうにしている人を見つけて、おすすめのレストランと料理を質問してください。教えてもらったあとで「メニューが読めないからその料理が頼めない、奢るから連れてってくれ」と頼めば大抵成功します。

断られた場合でもおすすめされたレストランには行き、お土産にビールか何かを買って帰りましょう。料理の写真を見せたり、自分の感想を話しながらロビーで談笑できると思います。

但し上記の方法で成功しても、仲良くなる為には相槌にバリエーションが必要です。理由は、如何に楽しそうで表情豊かに見せても、同じ言葉でしか反応しないと相手はつまらないから。会話の内容に関わらず使える英語フレーズを載せておきますね

タップして英語フレーズを見る
  • What do you mean by that? どういうこと?(英語は分かるけど、言葉の意図が分からない)
  • Could you say that again? もう一回言ってもらえる?
  • Got you(ガチュ). なるほどね
  • Make sense. そうなるよね/筋は通ってるね
  • Right. 確かにね
  • Exactly. ほんとだよな(納得)
  • Sorry, but I don’t follow. ごめん。ちょっと良く分からない。
  • Must be though. 大変そうだ。
  • Yeah, seems like it. ね!そうっぽいよね。
  • That’s what I thought. そうだと思ったよ。
  • I figured as much. そんなこったろうと思った。
  • Oh, good to know. そりゃ良いこと聞いた。
  • Cool / Nice. いいねぇ。

※日本語に比べ英語では、相槌の頻度が落ちます。話の途中で割り込まないように注意。

 

友達の候補とアドバイス

海外旅行中に友達を作ろうと考えた場合、重要なのは「英語を話すことが楽しいと思えるか」です。英語を話すこと自体が楽しいのであれば、自分から声をかけて積極的に話せますし、会話中も無表情・無反応にはならない筈です。

片言英語であっても楽しそうに話している、もしくは話に耳を傾けてくれる人は好まれますよね。声のかけ方は何でも大丈夫ですが、相手がやっていることや相手の国に興味を示すと沢山話してくれる人が多いですよ。

筆者は「現地の人や暮らしに興味があるんだ。普段はどんなことしてて、今日は何するんだ?」とガンガン首を突っ込むスタイルだったのですが、色々案内してくれる人が多かったですね。出会ったばかりの人と一緒に農作業したり、釣りをしたこともあります。

友達の候補

英語の勉強を最優先にするのであれば英語ネイティブと友達になりたいところですが、ネイティブの要求する英語力は高く、スムーズに英語が話せないと会話が長続きしないことが多いかと思います。

非ネイティブの中には「英語力を伸ばしたいと思ってる人」や「外国人と仲良くなる目的で英語を勉強している人」も多いので、英語や話が下手でも仲良くなり易い印象です。

また、日本のアニメや文化が好きなアジア人などは友達の候補にぴったりかと思います。日本好きを見つける最も簡単な方法は、日本語の入った服を着るか、日本らしいグッズを見える位置につけておくこと。

嫌でなければ、海外でも有名なアニメ「ワンピース」や「なると」のマスコットなどを鞄に付けておくといいですよ。上手くいけば日本好きの団体にハイテンションで絡んでもらえます。

 

友達になるなら連絡先を交換しよう

せっかく仲良くなれたのであれば連絡先を交換したいですよね。国際電話にはお金がかかるので、メールアドレスかSNSの連絡先を交換しましょう。

渡航先の国によって大きく異なりますが、海外でもっとも使用されているのはWhatsAppとFacebookであり、LineとTwitterは普及率が低いので注意が必要です。使用したことがない場合には、予めアプリをインストールして連絡先の交換方法を確認しておきましょう。

会話の中で自然な聞き方が出来ればベストですが、自信がない方はアプリを見せると話が早いですね。例えば、家族の話やあなたが好きな物の話をして、その補足資料としてFacebookの画像を見せます。

見せた流れで「By the way, are you on Facebook? (ところでフェイスブックやってる?)」と聞いてみましょう。相手がFacebookをやっていれば、まず断られることはありません。家族・自分の国・旅行した国の話は定番なので、関係する写真を予めSNSに入れておくといいと思いますよ。

 

友達になる為の帰国後の流れ

談笑して連絡先を交換しただけでは、あなたはまだ友達ではありません。旅先でちょっと話しただけの人であり、数ヵ月後には「誰だっけ?」と言われる人です。

日本に帰ってきたら、まずは連絡先を交換した相手にメッセージを送りましょう。ホテルなどで数時間話しただけでは、あなたのことを完全に覚えてはくれません。初めのうちはこまめに連絡をして、あなたのことを確実に覚えてもらう必要があります。

まずは自分の写真、もしくは食事や空港の写真に一言「I am back to Japan」などと添えてメッセージを送り、帰国したことを知らせます。その後はなるべく相手の興味を引きそうな写真や英語サイトのリンクを送ることで話題を提供します。

例えば相手がゲーム好きなのであれば、ゲームの発売予定などの英語記事を探してきてリンクを送り、可能であれば自分も購入した写真などを送ると良いですね。もしくは無料のケータイゲームに誘うのも話題を生む有効な手段です。

もし英語が十分に読めるのであれば、CNNやロイターのような海外のニュースサイトから話題を探してくるのも良い手ですね。時差の問題でSNSのメッセージを頻繁に送ることができない場合は、メールでやり取りするのも良いでしょう。長文読解の練習になりますし、相手にも配慮し易いのでおすすめです。

但し、メールで返信がくる確率はSNSに比べると低くなりがちなので、電話やSNSと組み合わせて関係を維持しつつメールを活用しましょう。

 

まとめ

今回は「海外旅行中に友達を作り、帰国後も関係を維持する方法」をご紹介しましたが、如何でしたでしょうか?英語が苦手な人にとってメールはハードルが高いかもしれませんが、相手のSNSの投稿に毎回コメントを残すだけでも関係は維持できますよ。

可能であれば自分が写真や英語を投稿し続けるのも効果的ですね。何にせよ大事なのは「積極的に声をかけること」「1人の相手をしっかり見ること」です。繰り返しになりますが、無作為に連絡先だけ集めても友達にはなれないので注意してください。

友達は欲しいけど現在の英語力が低く、英語でのコミュニケーションが難しいと感じる場合には、こちらの記事にも目を通してみてください

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