日本で普通に働いていると、海外旅行なんて考える余裕もないですよね。休みは長くても土日祝の3連休ぐらいですし。ところで皆さんは週末海外ってご存知ですかね?
読んで字の如く、平日は働いて週末に海外へ行こうという試みのこと。筆者は働きながら毎年4回ほど海外旅行に行っていましたし、週末海外も旅行の準備も慣れれば簡単ということを知っています。
お伝えしたいのはタイトルに書いてある通り、シンガポールなら3連休で十分に楽しめるということ。
そもそもシンガポールってマーライオン以外に何があるの?
という方に向けて、世界50ヵ国を旅して英語力がペラペラ(TOEIC955)になったワンダラーが、3連休でも十分に楽しめるシンガポールをご紹介します。この記事を読んで、次の旅行先をバシッとシンガポールに決めちゃってください!
3連休で海外旅行が楽しめる理由とプラン
シンガポールが週末海外に向いている理由、更に言えば3連休でも十分に楽しめる理由は主に4つあり
- 日本からシンガポールには直行&夜行便が就航しており、仕事帰りに直行できる
- シンガポール空港から市内までは約17kmの距離、到着後すぐに観光が開始できる
- シンガポールの国土は琵琶湖と同程度であり、観光地がコンパクトにまとまっている
- シンガポールは治安が良く英語が通じる国。トラブルで旅程が崩れる可能性が少ない
つまり、日本を出発してから帰って来るまでの旅程に、一切の無駄がないから3連休でも旅行が可能ということですね。
筆者は「仕事終わりに出国&朝帰国して荷物だけ置いて出社」をよくやっていましたが、十分に楽しめましたし仕事にも影響は出ませんでした。しっかりと飛行機の中で睡眠が取れれば、多少疲れている程度でなんら問題はないですよ。更に旅行に行ったこともバレないのでお土産も不要です。
主要な3ヵ所の観光地
マリーナ・ベイ・サンズ
マリーナベイサンズ(上の写真)は、マリーナ湾に面した5つ星ホテル(部屋数2560室)であり、世界的に有名な総合リゾート施設。高級ショッピングモールやレストランは勿論のこと、美術館・バー・プールまで揃っています。
このユニークな外観持つマリーナベイサンズは、建築学的にも素晴らしい構造をしており、最大26度の傾斜が付いた3つの独立したタワーが巨大な舟の形をした建造物を支えています。なんでも風水に基づいて建造されたらしいですよ。
サンズスカイパーク
ビルの上にある舟の形をした建造物(幅38m・全長340m・高さ200m)はサンズスカイパークと呼ばれており、広大な庭園・レストラン・バー及び3つのプールが備わっています。
また、舟の先端(56階)にはサンズスカイパーク展望デッキと呼ばれる、宿泊者でなくとも観光することが可能な展望デッキが付いており、後程ご紹介するガーデンズ・バイ・ザ・ベイの全景が見渡せます。
入場券は現地(マリーナベイサンズのチケット売場)で購入できますので、前もってインターネットから購入するようなことはせず、晴れたタイミングで足を運ぶといいですよ。
- 大人(13~64歳):23ドル
- 子供(3~12歳):17ドル
- シニア(65歳~):20ドル
- 子供(2歳未満)と宿泊者は入場無料
営業時間:09:30~22:00(金、土、日曜は23時まで営業)
インフィニティ・プール
サンズスカイパーク脇の階段を上がった57階には、マリーナベイサンズ最大の目玉であるインフィニティ・プール(長さ150m)があり、シンガポールの街並みを正面に贅沢な時間を堪能できます。
インフィニティ・プールとは、外縁が存在しないかのように見せかけたプールのこと。プールの淵まで水が張られている影響で、空と水の青が一繋がりに見えることから無限(インフィニティ)と名付けられている訳ですね。
インフィニティ・プールはマリーナベイサンズの宿泊客にのみ解放されています。ホテルに予約していれば、チェックイン前・チェックアウト後でもプールが利用できますよ。
気になる方はこちらからお部屋の予約が可能です
「宿泊するほど余裕がないよ」という方には、インフィニティ・プールがガラス越しに見えるルーフトップバー「スパゴ(SPAGO)」がおすすめです。スパゴまでは誰でも行くことができますし、勿論バーなのでお酒も楽しめます。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
ガーデンズバイザベイ(上の写真)は、2012年6月に建設されたマリーナベイサンズの真裏(距離にして約200m)にある国立公園。101ha(東京ドーム約21個分)の広大な敷地面積を誇り、鑑賞できる植物の種類はなんと2,200種(50万本)にも及びます。
ガーデンズバイザベイには主に2つの見所があり
- 夜にライトアップされる高さ50mの人口ツリーと天空の遊歩道
- 徹底した温度管理で世界中の植物を展示している2つの巨大温室
まずは①の人口ツリーと遊歩道の紹介
人口ツリー(上の写真)はスーパーツリーグローブと呼ばれており、現代アートと自然が見事に融合したシンガポールを象徴する観光スポット。スーパーツリーグローブでは毎晩2回19:45と20:45に催しがあり、音楽に合わせてイルミネーションが点灯します。
敷地内で下から人口ツリーを見上げるのは無料ですが、OCBCスカイウェイと呼ばれる遊歩道(高さ22m・全長128m)で空中散歩を楽しむのは有料(8ドル)。遊歩道は吊り橋のように人口ツリーからぶら下がってはいますが、殆ど揺れないので恐がる必要はありません。子供でも楽しめます。
続いて②の巨大温室の紹介
上のマップが示しているのは巨大温室の1つであるフラワー・ドーム。フラワー・ドームは「世界最大のガラス温室」として2015年にギネス世界記録を樹立しており、世界5大陸から集められた植物(樹齢1000年のオリーブの木など)を鑑賞するこができます。
マップ内でフラワー・ドームの右側にあるのはクラウド・フォレスト。クラウド・フォレストは熱帯の植物を中心に展示している巨大温室であり、温室内に霧を発生させて湿度を常に80~90%に保っている特殊な環境。この2つの巨大温室には共通入場券がありますし、立地的にも近いのでまとめて観光するとお得ですね。
上の写真はクラウド・フォレストの内部。温室内にはなんと高さ35mの山と滝があり、霧が立ち込める山の周囲を散策できるように遊歩道が設置されています。天井がガラスなので日差しに注意が必要ですが、植物に興味がなくても楽しめますよ。
- 大人(13歳~):28ドル
- 子供(3~12歳):15ドル
営業時間:09:00~21:00(最終入場は20:30)
シンガポール・フライヤー
シンガポール・フライヤー(上の写真)は、マリーナベイサンズの対岸(徒歩約20分の場所)にあるアジア最大(直径150m)の観覧車。観覧車と言っても遊園地のようなテーマパークに入っている訳ではなく、観覧車だけが独立してマリーナ湾に置かれています。
360度全面ガラス張りのゴンドラは、最大で地上165m(42階建てのビルと同じ高さ)まで上昇します。シンガポールの街並みやセントーサ島を一望できる他、天候に恵まれればインドネシアやマレーシアまで見られますよ。
マリーナベイサンズとシンガポール・フライヤーの間にはマリーナ湾がありますが、ヘリックスブリッジ(上の写真)で繋がっているため歩いて渡れます。夜間は非常に美しく輝く橋なので、観覧車に用がなくとも散策したい場所ですね。
上の写真は観覧車に28個付いているゴンドラの1つ。そして1つのゴンドラに乗れる人数も最大28人。なんでも28という数字は風水的に良いとされているんだとか。
このゴンドラは直径150mの観覧車の周囲を30分かけてゆっくりと回るため、1回の乗車でシンガポールの街並みを十分に堪能できますよ。
筆者的には景色が天候に左右されない夜に乗ることをおすすめします。シンガポールは夜景が美しい街ですし、ご覧の通り光るゴンドラが奇麗なので。
シンガポール・フライヤーのゴンドラではディナーやシャンパンが楽しめるなど、サービスとチケットの種類が豊富です。筆者の方で人気の高いサービスを4つ程ピックアップしておきました。
興味がある方は、下の✚マークを押すと詳細が見られますよ
- 観覧車のサービスと料金
- Singapore Flight(シンガポールフライト):観覧車1周チケット – 大人(13歳~) 33ドル / 子供(3~12歳) 21ドル / シニア(60歳~) 24ドル
- Singapore Sling Flight(シンガポール・スリング・フライト):観覧車1周チケット+カクテル付き – 大人(13歳~) 69ドル / 子供(3~12歳) 31ドル
- Sky Dining Flight(スカイダイニングフライト):観覧車2周+コースディナー付き – 2人で352ドル(176ドル/人)【建国記念日(8月9日)は2人で500ドル(観覧車3周)】
Private Capsule(プライベートカプセル):観覧車1周チケット(ゴンドラ貸し切り) – 1ゴンドラ1,500ドル(2周目以降は追加料金750ドル)
- 観覧車の運行時間:8:30〜22:30(最終入場は22:15)
- 発券カウンターの営業時間:8:00〜22:00
- 公式サイト(英語)のリンクも置いておきますね:Singapore Flyer
マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ
マンダイ・ワイルドライフ・リザーブは、シンガポールのほぼ中央に位置するエリアの名前。このエリア内には3つのテーマパーク(シンガポール動物園、ナイトサファリ、リバーワンダー)があるのですが、隣接しているので1日で全てを観光することも可能です。
動物達の見せ方が日本の動物園・水族館とは違って楽しいスポットですね。それぞれのテーマパークには特徴がありますので、1つずつ見ていきましょう
シンガポール動物園
シンガポール動物園ではワオキツネザルやホワイトタイガーなど300種(内34%が絶滅危惧種)・2,800匹以上の動物たちに出会えます。また、生き生きとした動物を間近で観察できることから「世界で最も美しい動物園」と称されていると同時に、絶滅危惧種の保全においても世界的に高く評価されています。
シンガポール動物園の魅力は「オープン・ズー」と呼ばれる展示方法で、柵や檻の代わりに水路や生垣を利用しています。一見すると人間と動物の間に境界がないように錯覚するため、まるで野生動物に遭遇したかのような感覚が味わえます。
園内ではアシカなどの動物による一般的なショーが見られる他、ヤギ・シロサイ・ゾウ・キリン・ゾウガメに餌をやることが可能。オラウータンを横目に朝食が取れるレストラン「アーメン」もあります。
リバー・ワンダー
リバー・ワンダーはアジアで唯一大河をテーマにした動物園であり、世界最大級の淡水生物を中心とした水族館。運河周辺に生息する動物と淡水魚をまとめて飼育しているため、動物園と水族館が混ざったようなテーマパークです。
リバー・ワンダーには「世界最大級のマナティーの水槽」や「東南アジア最大級のパンダの飼育舎(パンダの森)」があり、240種(内16%が絶滅危惧種)・7,500匹以上の動物たちに出会えます。
リバー・ワンダーの魅力は2種類ある約15分間のボートライド、「リバーサファリクルーズ(無料)」と「アマゾン・リバー・クエスト(大人5ドル・子供3ドル)」。アマゾン・リバー・クエストにはアトラクションとしての一面もあり、参加には身長制限(106cm以上)があります。
ナイトサファリ
シンガポールのナイトサファリは世界初の夜行性野生動物公園であり、マレートラやアジアライオンなど137種(内41%が絶滅危惧種)・2,500匹以上の動物たちに出会えます。また、シンガポール観光局のベスト・アトラクション部門で過去13回受賞しています。
ナイトサファリの魅力は、トラムに乗って夜行性の動物達に会いに行くジャングル探検。約40分かけて敷地全体を巡るのですが、トラムによっては多言語対応になっており、動物の生態や生息地の話を日本語で聞くことが可能です。
また、敷地内にはテーマが異なる4つのトレイル(散策コース)が設けられており、仄かな明かりを頼りにジャングルの中を探検することが可能。さらにナイトサファリでは毎晩ダンスショーも開催されおり、民族衣装をまとったダンサーが炎を吹きながら踊る姿を見ることができます。
効率よく観光するプラン
テーマパーク | 営業時間 | 入場料金 |
シンガポール動物園 | 08:30~18:00 | 大人(13歳~):48ドル / 子供(3~12歳):33ドル |
リバー・ワンダー | 10:00~19:00 | 大人(13歳~):40ドル / 子供(3~12歳):28ドル |
ナイトサファリ | 18:30~24:00 | 大人(13歳~):55ドル / 子供(3~12歳):38ドル |
最も観光に時間がかかるのはシンガポール動物園であり、リバー・ワンダーは3~4時間程度で全て見て周れます。筆者が考える最も効率的な観光の順番は、①シンガポール動物園を観光(08:30~15:00) ②リバー・ワンダーを観光(15:00~19:00) ③ナイトサファリで〆。
リバーワンダーの敷地内には屋根があるので、朝から雨が降っていた場合には上記の並び順を②①③にすると良いかもしれません。公式サイトのリンクを置いておきますね マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ
「暑いシンガポールで広い動物園を歩き回るのは大変だし、行き方がよく分からないけどタクシーは使いたくない」という方には、こちらのツアーがおすすめです リバーサファリとナイトサファリのツアー(送迎サービス付き)
余裕があったら行きたい観光地
マーライオン
マーライオン(上の写真)は、マリーナ湾を挟んでマリーナベイサンズの正面にある、マーライオン公園にあるライオン×人魚の像(高さは8.6m・重さ70t)。夜になると美しくライトアップされます。
世界三大ガッカリに選ばれている一見するとただの像ですが、この像には「マレーシアの王族が新天地に足を踏み入れたとき、 王子の目の前にライオンが現れて、その土地を治めることを許された」という伝説があります。
因みにマーライオンはシンガポールに6体いますが、本家大本はマリーナ湾にいる写真のマーライオンです。
チャイナタウン
チャイナタウン(上の写真)は、マリーナベイサンズから約2.4km(徒歩で約30分)の場所にある繁華街。元々は中国系の移民が集まる場所でしたが、現在は観光地としても人気の場所ですね。最近は流行に乗ったバーも増え始め、徐々にモダンな雰囲気も出始めています。
美味しい中華屋が立並ぶこの通りには、中国の骨董品や漢方なんかも売られています。中には100年以上の歴史を持つ老舗なんかもあるので、時間に余裕があれば散策してみたい場所ですね。
チャイナタウンの目玉は「シンガポール仏牙龍華院」という歴史ある建物(上の写真)。3階にある仏教文化博物館には、仏陀の聖遺物(骨や舌など)が多数展示されています。
カンポン・グラム
カンポン・グラム(上の写真)は、マリーナベイサンズから約3km(徒歩で約40分)の場所にある繁華街。マレー人と中東人などイスラム教徒が集まるエリアであり、アラビアンな料理を出すレストランが多いです。
観光の目玉は通りの一番奥に見えているサルタン・モスク。1824年に建造されたシンガポールで最も歴史のあるモスクですね。因みにこのカンポン・グラムはよくリトル・インディアと混同されるのですが、リトル・インディアはインド系の移民が多いエリアであり、売られている物も雰囲気も全く違います。
上のストリートヴューがリトル・インディアのメインストリート。カンポン・グラムから約1.5km(徒歩で約20分)の場所にある通りです。サリーに身を包んだ人がいたり、香辛料の香が立ち込めてたりとユニークではありますが、特に観光の目玉になるような物はありません。
まとめ
今回は3連休で行けるシンガポールのご紹介でしたが、如何でしたでしょうか?動物園に1日取られてしまうと自由な時間が減ってしまいますが、少し調整するだけでなんとかなりそうですよね。
週末海外を満喫するコツは飛行機の中でしっかり寝ておくことですよ。シンガポールは非常に治安が良い国なので朝も夜もガッツリ遊び倒してくださいね!
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