初めてのパラオ旅行はこれでバッチリ【失敗しない海外旅行】

海外旅行を検討中に知っておくべき情報は多岐に渡りますが、必要な情報を必要な分だけ選んで調べるのは中々に骨が折れますよね。初めてのパラオ旅行であれば尚の事バッチリ計画するのが難しい。しかし、その面倒な作業は当サイト(ワンダラーズ)で省けます。

では肝心のパラオの話ですが、パラオは日本語だけでも旅行できるとても親日な国であり、スキューバダイビングの聖地として世界的に有名な場所。航空券や物価がやや高いという難点がありますが、治安が良いので初めての海外旅行にもおすすめですよ。

 

困りネコ
パラオ旅行は決まったんだけど、どの都市に行くか悩んでるんだよね。
パラオの観光シーズンとか日本語の通用度とかが知りたいなぁ。
何を調べたらいいのか分からないけど、とにかくパラオに行きたい。

 

と感じている方に向けて、世界50ヵ国を旅して英語がペラペラになったワンダラーが、パラオ旅行を検討中に知っておきたい情報を一挙にご紹介します。

この記事を読んで、次の旅行先をバシッとパラオに決めちゃってください!

 

知りパカ
それではパラオについて詳しく見ていきましょう。

 

パラオの基本情報

首都マルキョク
時差0時間(日本との時差はありません)
水道水飲めません
電圧とプラグ110V / 主にA型
通貨(2022/08現在)アメリカドル(1USD=135円)
ビザ(日本国籍の方)ビザなしで30日間滞在可能
言語パラオ語・英語・一部の州で日本語
英語の通用度公用語にしては低いが通じる
【国土と国民に関して】

発掘調査の結果パラオには約3000年前から人が住んでいたと考えられているが、国として独立したのは1993年。国家としての歴史は浅く30年程度だが、2012年にロックアイランドがパラオ初の世界遺産に認定されてから有名になった。

パラオには400近い数の島々がありますが、人が暮らしているのはこの内9島のみ。全ての島の総面積は488㎢(日本の1/774)であり、日本の屋久島よりも小さい(世界で198番目の大きさ)。また、国土の87%を森林が占めているため人口は都市部に集中しており、全体の70%にあたる約1万2600人は旧首都のコロール島に暮らしている。

パラオの人口は2020年の時点で約1万8千人だが、パラオ人は全体の70%程度であり、残りの30%は移民(主にフィリピン人労働者)。また、過去30年に亘り日本の統治下にあった影響から日系パラオ人も多い(パラオ人の約25%)。

【法律に関して】

パラオの旧首都であるコロールでは、18歳未満の夜間(22:00~翌06:00まで)の外出が原則禁止されています(21歳以上の同行者がいる場合は夜間でも外出が可能)。また、パラオで飲酒・喫煙が可能な年齢は21歳から(日本とは1年異なる)であり、路上や公園のような公共の場での飲酒も禁止されています。

おおらかな性格の人が多いパラオにおいて、細かく年齢を確認されることは稀ではありますが、念のためパスポートなど年齢の確認できるものを携帯しておくと安心ですね。

【運転に関して】

30日以内の短期滞在であれば、21歳以上(日本とは1年異なる)の方は日本の運転免許証で車を運転することができます。交通手段の限られるパラオにおいてレンタカーは非常に便利ではありますが、自動車は(右ハンドルが多いにも関わらず)右側走行である点に注意してください。

また、島内には信号機が1つもない上に街灯も殆どありません。夜間には飲酒運転をするドライバーも増えますので、歩行者や対向車には十分に注意しましょう。

【お金に関して】

パラオで流通している通貨はアメリカと同じアメリカドル(米ドル)ですが、現地での両替レートが非常に悪いので注意しましょう。なるべく出国前に日本国内で両替しておくことをおすすめします。

観光者向けの施設ではクレジットカードでの支払いを受け付けている場合が多いですが、一部のレストランなどでは現金でしか支払いが出来ない点にも注意が必要です。尚、パラオにチップ文化は存在しないため、小額紙幣を大量に準備しておく必要はありません(チップに理解はありますので、お金を渡しても失礼にはあたりません)。

 

パラオでは日本語が通じる

パラオでは片言の日本語が通じますが、理由が主に3つありまして

  1. 日本がパラオを統治していた時代があり、日本語が話せるパラオ人が多いから。
  2. パラオはとても親日な国であり、観光客が訪れる場所には日本語表記があるから。
  3. パラオに移住している日本人が多く、探せばどこにでも日本人がいるから。

端的に言われてもイメージが湧き辛いかと思いますので、1つずつ掘り下げていきましょう。

日本語が話せるパラオ人が多い

パラオは1914年から1945年までの約30年間に亘り日本に統治されていた国であり、この間はパラオ人の学校教育も日本人の教師が日本語で行っていました。このことから年配のパラオ人はある程度流暢に日本語が話せます。

そして一時的とは言え、一旦その国に根付いた言葉は簡単に消えるものではありません。パラオ国内では今でも日本語が受け継がれており、現在でも1,000を超える日本語が使用されています。例えば「ありがとう」「大丈夫」「美味しい」「問題ない」などはそのまま日本語で通じますよ。

また、戦後も日本人兵が長く留まっていたパラオ最南端の島であるアンガウル島では、パラオ語と英語に並び日本語も公用語として定められています。

観光客が訪れる場所には日本語表記がある

パラオは比較的日本から近い親日な国ということもあり、年間約2万人の日本人観光客が訪れる場所。パラオで観光業に従事するパラオ人の多くは学校で日本語を専攻しています。

そしてそんなパラオですから、注意書きからレストランのメニューに至るまで「観光客が行くかもしれない場所」には日本語訳の記載があります。

探せばどこにでも日本人がいる

2022年現在、パラオには250人を超える在留日本人(現地に住んでいる日本人)がいます。人口約1.8万人のパラオに250人の日本人が住んでいる訳ですから、低く見積もっても100人に1人は在留日本人と言うことになりますね。

これに加え更に年間約2万人の日本人観光客がパラオに来ることを考えれば、探さなくても周りには日本人がいることが分かるかと思います。

因みに日本人の血を引く日系パラオ人は、パラオ人口全体の約25%(5,000人)にも達すると言われており、こういった方々は幼少期から日本語を教わっていたりもします。しかしこれは各家庭の教育方針によりますので、一概に「日系人=日本語が話せる」という訳ではありません。

 

パラオの治安情報

パラオの治安は世界的に見てもとても良いとされており、外務省の海外安全ホームページにも危険情報は出ていません。 パラオにおいて凶悪犯罪はほぼ皆無であり、スリやひったくりといった軽犯罪ですら起こることは稀。あるのは酔っ払いが起こす揉め事か車上荒らしくらいなものです。

また、パラオは夜間の犯罪発生率も低いので夜に出歩けないこともないのですが、パラオのお店(レストランなど)は21~22時には閉まりますし、街灯も殆どないので夜は真っ暗になります。そして夜間に外出する人はパトロール中の警官を除いて殆どいません。

【治安以外のリスク】

治安とは少し話が逸れてしまいますが、パラオにおいて注意すべきは犯罪よりも動物です。野犬は狂犬病を持っている可能性がありますし、一部の湿地帯と入江にはワニも出没します。

野犬に関しては、ゆっくりとその場を離れて距離を取れば襲ってくることはないかと思いますが、噛まれた場合には迅速な対応が求められます。清潔な水で傷口を消毒し、直ちに病院に急行しましょう。ワニに関しては、ツアーガイドの案内に従っておけば遭遇することは非常に稀です。

また海にも危険生物はいますが、こちらは例を挙げるととても長くなるので割愛します。危険かどうかの判別がつかず不安という方は、水中で生き物に触れないことを徹底してください。ウニやヒトデにまで毒があるので、日本で磯遊びするような感覚で判断してはいけませんよ。

 

パラオの観光シーズン

パラオの気温は年間通して25~30度前後であり常夏。通年Tシャツ・短パンでも過ごせますが、紫外線が日本の6~7倍もありますので、気になる方は長袖・長ズボンで肌を守るのも良い手ですね。

パラオは非常に雨量の多い国であり、乾季でも日本の梅雨より雨が降ります。観光シーズンは乾季の11~4月と言われていますが、おすすめは雨が控えめになり海の透明度が上がる2月初旬~4月下旬。この時期でも雨は降りますが、スコールと呼ばれる一時的なにわか雨であり、1日中降り続けることはありません。

反対に雨季(5~10月)は、雨の激しさが増すだけでなくハリケーン(台風)もきます。晴れないどころか海にも出られない可能性があるので留意してください。

【紫外線に関して】

パラオの紫外線は非常に強力(日本の6~7倍)ですが、パラオ政府は自国周辺の海域の80%を「海洋保護区」に指定しており、サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止め製品の販売及び持ち込みを禁止しています。そしてサンゴ礁に有害と認定された成分とは

オキシベンゾン / オクチノキサート / オクトクリレン / エンザカメン / トリクロサン / メチルパラベン / エチルパラベン / ブチルパラベン / ベンジルパラベン / フェノキシエタノール

この情報は在パラオ日本国大使館のウェブページにも記載があり、無視できるものではありません。しかし日本で手に入る日焼け止め製品の大半には、有害成分に認定されたフェノキシエタノールが含まれています。

筆者も記事を書くにあたり色々な日焼け止めの成分を確認しましたが、パラオに持って行くことが可能且つ強力なもの(SPF50+ PA++++)は欲張りサンスクリーンαしか発見できませんでした。

因みに上のリンク(青文字の部分)から製品詳細に進むとアマゾン・楽天・ヤフーショッピングよりも安く買えますよ。

 

パラオへのアクセス

【日本からパラオ】

日本からパラオにはJALとANAが直行便(片道約4.5時間)を就航させていますが、基本的に直行便は成田国際空港での発着となります。そして直行便は繁忙期の間だけ特別に運航される不定期便(チャーター便)であり、乗継便に比べてかなり高額(2~3倍の料金)です。

上記の理由からおすすめは乗継便ですね。乗り継ぐ場合の経由地はグアム、台北(台湾)、ソウル(韓国)のどこかになることが一般的。この3都市には日本全国から飛行機が飛んでいますし、時間に余裕がある場合には立ち寄って観光(2ヵ国周遊)することも可能です。因みに成田から出発した場合、パラオまで一番速いのはグアム経由で約5.5時間のフライトです。

また、入国にあたり以下の3点が必要になります

  • パスポート(滞在日数+6ヶ月以上の残存有効期間)
  • 帰国時の航空券の情報(航空券またはeチケットの控え)
  • ビザ(パラオでの滞在日数が30日を超える場合にのみ必要)
【空港から市内】

パラオ唯一の国際空港(ロマン・トゥメトゥール国際空港)のあるバベルダオブ島に到着するのは基本的に夕方から深夜になりますが、空港周辺にホテルやレストランは殆どありません(空港内にはレストランとカフェがあります)。

上記の理由から、パラオに到着後は真っすぐダウンタウンのあるコロールに向かうのが一般的ですが、パラオには電車が走っておらず流しのタクシーも殆どいないので注意してください。基本的にはホテルかツアーの送迎サービス、もしくはレンタカーでコロール市内へと向かうことになります。尚、空港からコロール市内までは約9km(車で約15分)の道のりです。

また、電話を使い空港までタクシーを呼ぶことも可能ではありますが、パラオのタクシーはメーター制ではないので事前の価格交渉が必須になります。

 

パラオの基本情報まとめ

今回はパラオ旅行に必要な情報を浅く広くご紹介しましたが、如何でしたでしょうか?日本語が通じるのは中々に興味深いですよね。

まだまだ深く話せる部分は多いものの、旅行に行く目的であれば十分な情報量かと思いますので、今回はこの辺にしておきます。

繰り返しになりますが、「サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止め製品の持ち込みは禁止されている」ということは覚えておいてくださいね

 

もしパラオ旅行をご検討なら、こちらの記事で観光地を紹介しています

オススメ記事

400近い数の島々から構成される常夏の島国パラオは、国土の87%を森林に覆われた屋久島よりも小さな比較的新しい国。治安が良く最低限のインフラが整っているパラオは、日本語が通じる世界でも珍しい場所でもあります。また、パラオ周辺海域の8[…]

最新情報をチェックしよう!