海外旅行を通して英語が話せるようになる【楽しく英語を学ぶ方法】

結論から申し上げると「短期の海外旅行に数回行っただけで英語がペラペラ」なんてことはあり得ません。しかし、旅行を通して楽しみながら英会話を学び、英語初心者から抜け出すことは可能です。

ビジネスレベルまで成長できるとは言いませんが、外国人から「英語が上手ですね」と言われるレベルまでなら簡単に成長できます。海外旅行で楽しむことが中心なので、勉強嫌いの方でも実践できますよ。

 

困りネコ
「英語が話せるようになったらいいな」とは思うけど、勉強が長続きしないんだよね。楽しみながら成長できる方法ってないのかな……。

 

と感じている方に向けて、世界50ヵ国を旅してTOEIC955点になった筆者が、海外旅行を通して英語が話せるようになる方法をご紹介します。

この記事を読むと、楽しく着実に英語力を身に着ける方法が分かります。

 

海外旅行だけで英語は話せるようになるのか

冒頭でも申し上げた通り、海外旅行だけで英語を習得することは難しい。しかし、海外旅行を通して楽しみながら独学だけで英語を習得することは可能です。理由は、英語習得の秘訣は「継続すること」であり、継続の鍵は「楽しめているか」だから。

筆者の英語力は元々0(I don’t knowが分からないレベル)であり、レストランで水を注文するのにも苦労していました。しかし今では貿易関係の仕事に着き、連日のようにZoomを利用して外国人とビデオ会議を行っています。

筆者の場合はワーキングホリデーを2ヵ国経験しているので「今回ご紹介する方法だけでそのレベルまで上達できるか」と聞かれると疑問が残りますが、英語初心者を抜け出すことが目的であれば、海外旅行は間違いなくおすすめできる方法の1つです。

おすすめする理由は、「海外旅行を通して英語を学ぶ」ことに3つの利点があるから

  1. リアルな場面で緊張感をもって英語が使える
  2. 勉強を楽しみながら長く続けることができる
  3. 外国人の友達を作ることで、帰国後の英語学習を円滑にできる

 

海外旅行中に友達を作る

人付き合いが嫌いでなければ、旅行中に友達を作り、日本にいる間も英語で連絡を取り合える人を見つけると良いでしょう。何度もその国に行く理由が生まれますし、勉強と確認のサイクルを楽しく効率的に行えますよ。

加えて、友達の家に泊めてもらえれば宿泊費も浮きますし、ガイドブックには載っていない穴場スポットや美味しいレストランに連れて行ってくれることもあります。

海外旅行(1人旅)で友達を作る方法に関してはこちらの記事に詳しくまとめています

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海外旅行を通して英語を習得する方法

英語の習得を目標にしているのであれば、英会話は避けて通れません。しかし日本の英語教育はインプット(詰め込み)中心で、英会話に必要なアウトプット(実際に使うこと)の練習量が圧倒的に不足しています。

ではどこで学んだ英語をアウトプットするのかと考えた場合、候補になるのは「海外旅行に行く・英会話教室に通う・外国人の友達を作る」など。海外旅行中は緊張感をもって必死に英語を考えるので、英会話に必要な能力を飛躍的に伸ばせます

そして海外旅行を通して英語を習得する方法は非常にシンプル。一言でまとめると「海外旅行に向けて英語を勉強し、勉強したものを旅行中に試す工程を繰り返す」のみ。

 

困りネコ
えっ!?そんな単純なことでいいの?
知りパカ
目標を持って楽しく勉強を続けていれば、英語は話せるようになりますよ。

 

ダイエットや筋トレでも言えることかと思いますが、結果を追い求めて短期間で無理に勉強をしても英語は話せるようになりません。無理なく楽しく長期間継続することが大切です。

この英語学習法でポイントになるのは

  1. 可能な限り何度も海外旅行に行く
  2. 旅行中は可能な限り長く英語を話す
  3. 日本にいる間も次の旅行に向けて勉強する

次の旅行に向けて自主的に勉強することは大切ですが、ゆっくりでも着実に英語力を身に着けることに重点を置きましょう。楽しみながら長く続けられることが「海外旅行を通して英語を習得する最大のメリット」なので、日本にいる間の勉強で無理をするのは好ましくありません。

 

海外旅行を利用した勉強方法

海外旅行を通して英語学習をするということは「A, 浴びるように聞く ⇒ B, 耳で聞いたものをマネして話す ⇒ C, ネットや本で再確認」のループで英語を学ぶということです。

Aの部分の9割は日本にいる期間に独学で行いますが、利用するのはPodcast / YouTube / Speed Learningなど。リスニングが中心になるので、上の写真のようにくつろぎながら行えます。

多少英語が分かるようになれば、ネットフリックスで英語のアニメやドラマを見ているだけでも成長できるので楽ですね。何を利用して勉強するにせよ、自分が話しかけられているつもりで浴びるように聞いてください。

Aの残り1割とBの部分を海外旅行中に補完します。旅行中は翻訳機などに頼らず、自分の口で英語を話しましょう。昼間は観光が中心であっても、夜は宿泊中の宿で従業員や相部屋になった人とできるだけ長く話すようにします。

分からなかった単語やフレーズは、インターネットで検索してスクリーンショットを撮り溜めておけば、自分のレベルにあった英語フレーズ一覧が簡単に作れますよ。

 

会話の内容と注意点

「なるべく長く話す」と言われても、話の内容が浮かんでこない人も多いかと思います。そういった場合は、質問から会話をスタートさせましょう。話し相手を変えて、英語フレーズが口に馴染むまで同じ質問をします。

例えば、観光地やホテルまでの道を尋ねる、おすすめのレストランを質問する、観光地や地域の治安について質問するなど。フレンドリーに話せるなら相手の出身地や日本への渡航歴などを質問してみるのも良いですね。

何にせよ同じ英語フレーズを繰り返し使うことで、ぎこちなさが消えて自然な英語に近づきます。慣れてきたら感想やお礼、相槌などのバリエーションを増やしていけば、英語が話せるようになりますよ。

自分では「まだまだ未熟」と感じていても、第三者から「スラスラ英語を話せてて凄い」と思われるレベルには直ぐに到達します。誉められたときは調子に乗って、そのまま勉強の励みに変えてください。

 

英語学習におすすめの日本から近い国々

海外旅行を通して英語の習得を目指した場合、問題になるのは「どこの国にどのくらいの頻度で行くか」という点。

どこの国と聞くと恐らく母国語が英語の国々を連想する方が多いかと思います。しかし、イギリスの認定団体(ALAP)が管理するTEFL(外国語として英語を教える教授法)によると、母国語が英語の国は世界にたった7ヵ国しかありません。

英語が母国語の国々とは、オーストラリア・ニュージーランド・アメリカ・カナダ・イギリス・アイルランド・南アフリカのこと。これらの国々は日本から遠く、旅行と言えど行くには時間とお金が必要です。

しかし、時間もお金もかかるような場所に何度も足を運ぶことは現実的ではありません。そこでおすすめなのが、英語が公用語の日本から近い国々(香港やシンガポール)です。

例外もありますが、基本的に日本から近い国々へは安く簡単に行くことができるので、英語習得に向けて何度も足を運びましょう。参考になるかは分かりませんが、筆者は学生の頃から「アルバイト×貧乏旅行」で年に4回は海外に行っていました。

簡単に行ける英語圏の国々に興味がある方は、こちらの記事をご覧ください

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現在の英語力が0の場合

ここで言う英語力0とは「I don’t know」が理解できないレベルの人を指していますが、このレベルの人は300時間程度を目安に勉強をしてから海外旅行に行くことをおすすめします。これには理由が2つあり

  1. 英語が全く話せない状態で海外に行くと、トラブルに対処できない可能性が高いから
  2. 英語学習を300時間ほど続けると、ブレイクスルーを体感できる可能性が高いから

ブレイクスルーとは「頭で英作文をする前に口から英語が飛び出す」など、明らかに自分が上達していると体感する瞬間のこと。高密度(1日最低3時間以上)の英語学習を300時間程度続けると起こる現象です。

個人差があるので一概に「絶対起こる」とは言えないものの、ブレイクスルー自体は有名ですし、筆者も体験しているので信憑性はあると考えています。

300時間とは1日3時間を100日間続ける計算です。海外に行く予定が決まっていると勉強を途中で止め辛くなるので、先に航空券を買ってしまうのも良い手です。旅行に向けてテンションを上げてから勉強すると、想像以上に集中力が長引きますよ。

 

300時間の内訳と勉強方法

勉強の内訳に正解がある訳ではありませんが、「勉強しましょう」だけでは何をどのくらいやれば良いのか分からないと思います。筆者が考える理想的な内訳を載せておくので参考にしてください

学習内容(300時間)の内訳

  • 120時間:中学生向け英語教材で勉強
  • 60時間:旅行英会話フレーズの暗記
  • 70時間:英会話のCDでリスニング
  • 50時間:発音矯正&発声練習

最初の120時間は中学生向けの英語教材で発音しながら勉強しましょう。中学1年生の英語はアルファベットの書き方などから始まるので、独学でも苦戦せずに終わらせられますよ。復習も兼ねて中学1~3年生の教材に3回は目を通せるといいですね。

次の130時間で旅行英会話フレーズの暗記と、CDのリスニングを交互に行います。旅行用の英会話フレーズ集に付属しているCDを利用するとお得で効果的です。また、フレーズの暗記は発音しながら行いましょう。

最後の50時間は発音・発声の練習です。この段階では棒読みに近い発音しかできないと思うので、英語が上手い人から自然な抑揚の付け方を教わると良いかもしれません。

オンライン英会話に興味がある方はこちらの記事を参考にしてください

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楽しく英語を学ぶ方法まとめ

今回は、海外旅行を通して楽しく英語を学ぶ方法をご紹介しましたが、如何でしたでしょうか。英語の習得に最も大切なことは継続ですので、どんなに効率的でも続かない勉強方法では意味がありません。

その点、海外旅行は優秀です。筆者は勉強が嫌いだったので、学生の頃は英語のテスト赤点ばかりでしたが、旅行を楽しんでいるうちに英語が話せるようになりました。皆さんも楽しむところからスタートすれば、数年後には英語が話せるようにりますよ。

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