英語力0から最短で英語が話せるようになる方法【英会話のロードマップ】

ある程度英語が話せるようになると、できることの幅(人生の自由度)が一気に広がります外国人の友達が作れたり、キャリアアップに繋がったり、海外ドラマや洋画をより楽しめたり。

そもそも英語が話せれば、特別な理由がない限り日本で就職先を探す必要がなくなりますよね。いつでも日本を離れて第2の人生を歩めるというのは、人生における大きなアドバンテージだと思いませんか?

 

困りネコ

・英語の読み書きは学生時代に習ったけど、英語を話せる自信がない。
・やる気はあるんだけど、何から手を付けていいのかが分からない。
・いくら勉強しても全然英語が話せない。何がいけないの!? 才能??

 

という方に向けて、世界50ヵ国を旅して英語力が0からペラペラ(TOEIC955)になった私ワンダラーが、英語が話せるようになる方法を本気で解説します。

この記事を読むと、どんな方法でどのくらい勉強すると、どうなるのかが分かります。

 

英語の習得に向けた予備知識

英語の習得に向けた予備知識①

2006年にアメリカで出版された「The Reading Teacher’s Book of Lists」によると、英語圏で日常会話に使われている英単語数は約3,000語。

そして高校卒業までに習う英単語数も約3,000語。つまり日常英会話にフォーカスするのであれば、習った英語を完璧にすることに集中すべきである。

英語の習得に向けた予備知識②

アメリカ国務省付属の外国語研究期間FSI(Foreign Service Institute)によると、アメリカ人が日本語を習得するには最低でも2,200時間の勉強が必要。

そして一般的に、日本人が英語を習得するには最低でも3,000時間の勉強が必要だと言われている。学生(中/高校生)が受ける英語の授業は合計790時間なので、英語習得までに必要な残りの勉強時間は2,210時間(=1日3時間の勉強を約2年)です。

英語の習得に向けた予備知識③

英国の元新聞記者マルコム・グラッドウェルの著書「天才! 成功する人々の法則」によると、1流の技術を取得するには1万時間の練習が必要

そして筆者が英語の勉強に費やした時間も約1万時間。習得したと言えるまでに10年かかりました。10年もかかってる人を参考にしていいのか?」と言われそうですが、回り道をしたからこそ「何がいけなかったのか」を理解しています。

英語の習得に向けた予備知識④

アトキンソンとシフリンが提唱する「記憶の多重貯蔵モデルの構造」によると、しっかりと記憶を定着させる為には、脳に情報の重要性を認識させる必要がある

脳に情報の重要性を認識させる方法は主に2つ。⑴最低3回同じ情報に触れる ⑵情報を実際に使用する

英語学習においての重要な情報とは、英単語や英文法のこと。⑴は思い出すだけでも効果があるので、1つの単語につき最低でも3回は頭を使うといいですね。⑵に関しては、海外旅行が効果的です。自分しか頼れない状態で絞り出した単語は忘れませんから。

 

ポイント
学生時代に習った英語だけで日常英会話は可能だが、授業を受けただけでは勉強が2,210時間ほど不足している。
どれだけ回り道をしても、10,000時間勉強すればネイティブレベルの英語が身につく。
勉強の効率を最大化するためには、脳に記憶が定着する仕組みを理解する必要がある。

 

英語が話せるようになるロードマップ

英語の習得には「何をどの順番でどのくらいやるのか」が非常に重要であり、間違った方法で遠回りすると勉強にかかる時間も費用もかさみます。この章では、英語力0から英会話OKになるまでを全5ステップで解説します。

 

Step1, 中学英語を徹底的にやろう

中学レベルの基礎英語に自信がない方は、このStep1から勉強を始めましょう。この段階ではオンライン英会話などの実践的な練習方法は役に立ちませんので、時間が許す限り全力で机と本に向き合ってください。

中学英語が分からないまま英会話の練習をするというのは、ブレーキやアクセルの場所を知らないままドリフトの練習をするようなものです。まずは中学生向けの教材で勉強を始めましょう。完全に理解できたらNHKの英語教材に切り替えて勉強すると効果的です。

 

また、英語に「慣れる・覚える・体感する」意味合いで、海外旅行に行ってみるのはオススメです

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勉強時間の目安:1日3時間を半年(約550時間)

 

Step2, 使える単語数を増やそう

英語圏で日常会話に使われている英単語数は約3,000語。中学英語ができていれば、あなたが現在知っている英単語数は1,200語を超えています。ここからは単語の暗記(入力)と英作文(出力)に時間を使ってください目標は高校卒業までに習う英単語数である3,000語を使って、ある程度自由に文章が書けるレベル。

英作文の方法は「日記・メール・自作ノート」など何でもいいので、とにかく覚えた単語を使うことに注力しましょう。教材は英単語に特化したものを選ぶと効率的です。また脳の構造上、記憶を定着させるためには最低でも同じ単語に3回触れる(見る/思い出す)必要があります。

勉強時間の目安:1日3時間を1年(約1,100時間)

 

Step3, 耳で英語のリズムを掴もう

このステップでの学習の要はリスニングです。簡単なアニメや映画で英語に耳を慣らしましょう。おすすめのリスニング教材は、アニメならユーチューブで視聴できる「リトル・チャロ」。映画ならジブリかディズニー(レンタルすると安いですよ)。

音声・字幕ともに英語で視聴して、理解できない部分は何度も見直してください。もし難しいと感じた場合は、旅行用英会話フレーズ集(本)に付属しているCDを利用しましょう。

英語を連続した単語ではなく、音の塊で認識できるレベルに到達することが目標です。例えば、日本語で話すときに「明日/の/3時/に/行く/つもり」のようには区切って考えませんよね。区切るのは多くても1回「明日の3時に/行くつもり」もしくは0回です。

勉強時間の目安:1日3時間を半年(約550時間)

 

Step4, 発音矯正で差をつけよう

あとは発音の矯正さえ行えば、「日常英会話ならできます」と言えるレベルに到達します。「日本人は英語ができない」と言われている一番の理由が発音です。ここを突破して「英語ができる」側になりましょう。

発音矯正は一人だと難しいので、可能であれば英会話教室がおすすめです。ここまでの勉強量を考えれば何も恥ずかしがる必要はありません。1人のときでも習った英語を繰り返し発音すると効果的。「R」と「Th」の発音ができると聞き返される頻度が減りますよ。

また、リスニングはずっと継続してください。アニメを英語で鑑賞したり、スピードラーニング(CD)やPodcast(ポッドキャスト)を活用すると効率的です。

勉強時間の目安:1日3時間を3ヵ月(約270時間)

 

Step5, 英語を実際に使ってみよう

ここまで勉強すれば、海外旅行で「英語が上手ですね」と言われるレベル。外国人の友達を作って電話やメールをしてみましょう。外国人の友達を作ると生の英語に触れる機会が自然に増えます。自分の英語力と足りない部分を再確認できますし、モチベーションの維持にも効果的です。

外国人の友達を作る方法はいくつもありますが、筆者は海外旅行をおすすめしています(自分がこの方法で友達を作ったので)。やり方はこちらを参考にして下さいませ

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勉強時間の目安:1日3時間を半年以上

 

最短で英語が話せるようになる方法

全章のロードマップをご覧になった方は恐らく、時間がかかり過ぎて現実的ではないと感じたかと思います。ですので、ここからは学習を加速させる方法をご紹介します。先程のロードマップと組み合わせて「最速の英語習得」を目指しましょう。

英語の習得を加速する鍵 コロンビア大学の研究により「インプット:アウトプット=3:7」が最も学習効率の高まる黄金比であると判明しています。

インプットは皆さん得意かと思いますので、問題は「どうやってインプット:アウトプット=3:7を実現させるのか」と言う点。これからご紹介する3つ全てを組み合わせると最短で英語が話せるようになります。

 

自分自身と会話する(独り言)

独り言の利点は、無料で何度でもやれる上に効果が高いという点です。自己紹介する場面を想定したり、How are you?と話しかけられた場面を想定して、1人でガンガン話します。

何かをしながらでいいので、毎日口から英語を出しましょう。1つ1つの英語フレーズが流暢に言えるようになるまで繰り返してください。この際、発音・トーン・感情にも意識を向けると効果的ですね。

例えば楽しかった話をするのであれば、独り言でも無表情で棒読みはダメです。因みに筆者は今でもお風呂場でブツブツ練習してますよ(苦笑)

※1,「感情の込め方や抑揚の付け方が分からず、英語を話すとロボットのような棒読みになってしまう」と言う方はインプット3割の部分をリスニングにしてみましょう。アニメやドラマなどを英語音声で聞き、生きた(感情のこもった)英語に触れてください。

※2, 分からない・言えない言い回しをインターネットで検索しても出てこない場合には、HelloTalkをケータイにダウンロードしましょう。Hello Talkを使えばネイティブに無料で英語を質問することが可能です。

 

海外に長期滞在する

あなたが学生の場合は長期休みで海外に長く滞在することが可能ですし、社会人の場合にはワーキングホリデーやカナダのコープビザを利用することが可能です。私は両方やっていたので、現実的な(不可能ではない)話ですよね。

海外に長期滞在する利点は、効率的に自分を追い詰められるという点です。初めて海外に行かれる方なら尚更で、海外旅行の3ヵ月前くらいから集中して英語に取り組むことができます。そして渡航中は自分しか頼れない状況で必死に英語を話そうとする筈。

積極的に話しかけていれば「何が通じなかったのかなRの発音が変なのかな」「頭で英作文してから発言するからレスポンスが遅れるな」「質問はできるけど自分の話は苦手だな」などなど何かしら思うところが出てきますので、アウトプットと同時に自分の足りない部分に気が付けますよ。

海外旅行を通して英語を学ぶポイントは主に2つあり

  • 態々人に聞かなくても支障はない程度の質問であっても全て質問する。
  • 可能であれば外国人の友達を作って帰国後も電話やメールで会話する。

英語の学習がメインの旅行なので、人と話せるチャンスは全て活用しましょう。「自分の英語が通じた」という成功体験は後の英語学習に大きく影響します。

 

英会話スクールで英語を学ぶ

英会話スクールの利点は、自分の好きなタイミングでいくらでも英語が話せる上に頻度も自分好みに調整できる点ですね。お金を払うのですから当然と言えば当然ですが、最も勉強効率の良い方法と言えます。

英会話教室は2ヵ所利用すると更に効率が上がります。まず1ヵ所目の英会話教室で日本人から日本語で発音矯正を受けましょう。発音矯正は日本語で教えてもらった方がすんなり頭に入るので、外国人講師と会話する前の練習だと思って取り組んでください。

続いて2ヵ所目の英会話教室で外国人から口語的な言い回しを習いましょう。会話をする中で指摘を受けたり、講師の発言を真似して自分の言葉に取り入れていく作業です。講師はどこの国出身の方でも問題ありませんが、多少日本語も話せる方が良いかと思います。

いつまで続ければいいのか?

英会話スクールで講師と会話するのを止めるタイミングは基本的に自分の目標をクリアしたとき、もしくは自分が話している時間が講師の話している時間を超えたときです。

相手よりも沢山話せるようになったら、もうその英会話スクールに用はありません。自分で外国人の友達を作ってガンガン話してください。

※外国人の友達を作るのには、先程ご紹介したHelloTalkや海外旅行を上手く利用するか、もしくは外国人バーに足を運ぶのが効率的です。
オンライン英会話は利用すべきか?

英会話スクールはマンツーマンで会話できるタイプであればオンラインでもオフラインでも関係ありません。どちらでも英語の学習効率は同じですが、強いて言えば自分のモチベーションを保てる方を選んでください。基準は「どちらの方が継続できるか」です。

※オンライン英会話を選ぶ場合はインターネット環境と音質の良いヘッドセットを用意しましょう。音声が途切れたり音が割れていては効率的に学習が進みません。

 

英語初心者の場合、スクール選びを間違えるとお金と時間の無駄になる可能性が高いです。オンライン英会話でも良いという方にはこちらがおすすめです

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まとめ

今回は、最短で英語が話せるようになる方法と英会話スクールの使い方に関してご紹介しましたが、如何でしたでしょうか?役立つテクニックは学べましたか?

英語で話すことに自信がないと、話す機会がくる度に嫌な気持ちを思い出します。しかし、自信が持てれば気持ちが明るく前向きになれますよ。そして息抜きがてら海外旅行に行くと、自分の成長を実感できるのでオススメです。世界中の人と話せるってすっごく楽しいので、諦めずに頑張っていきましょう!

 

今日のポイント
学生時代に習った英語だけで日常英会話は可能だが、授業を受けただけでは勉強が2,210時間ほど不足している。
どれだけ回り道をしても、10,000時間勉強すればネイティブレベルの英語が身につく。
勉強の効率を最大化するためには、脳に記憶が定着する仕組みを理解する必要がある。
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