日本から海外に飛び立つ人は年々増えていますよね。しかしなぜ彼らは国内ではなく態々言葉の通じない海外まで足を運ぶのでしょう。
時間もお金もかかるし、飛行機という狭い空間に何時間も座っていなければいけない。家族や仕事の都合で仕方なく行くならいざ知らず、なぜ好き好んで自ら安全・安心の日本を離れる必要があるのか。
質問しても「行けば分かる」とか「絶対楽しい」とか曖昧な回答ばかりで、中々「私も行きたい!」とはならないですよね。
友達に誘われてるけど、行く意味あるのかなぁ。正直、面倒くさい。
旅行なら国内でよくない?なんで海外なの?言葉通じないし危険だよ。
と感じている方に向けて、世界50ヵ国を旅して英語がペラペラになった私ワンダラーが、多くの日本人が海外旅行に行く理由を10個ご紹介します。
この記事をきっかけに、あなたの”海外旅行”への考え方が大きく変わるかもしれません。
多くの日本人が海外旅行に行く10の理由
“旅行”を辞書で調べると「見物・保養・調査などのため、居所を離れてよその土地へ行くこと」とあります。
なので海外旅行とは、知らない事柄(人・物・価値感・伝統など)に触れる。若しくはリラックスするために海外へ足を運ぶことですね。
刺激が足りていないから
同じ国(日本)に20年30年と閉じこもっていれば、やりたいことはなくなってくるもの。刺激のない生活や環境に飽き飽きしている状態ですね。
規模は違えど自分の安心できる場所から出ないという点では、家に引き籠っているのも日本に引き籠っているのも同じです。
気になっていることが「新作のケーキ」「なくなりそうなトイレットペーパー」「芸能人の不倫ネタ」程度しかない人は、刺激が不足していることを自覚して海外に目を向けてみては如何でしょう?
恐らく海外旅行が「私って退屈していたんだ」と気付けるいい機会、もっと言えば人生の転機になりますよ。
特に「何かないかなぁ」「つまんないなぁ」「暇……。」と毎日のようにぼやいている方は危険信号が出ています。暇は人間の脳からやる気と考える力を奪ってしまいますので、「ただ暇なだけ」ではなく「暇過ぎるマズイ」と感じた方がいいですね。
海外に行けば「知らない物」に何度も接触できます。日本で「知っている物」に囲まれていても刺激が向こうからやってくることは滅多にないですよ。
特別感があるから
皆さんたまには特別(贅沢)なことをしてお金を使うのは好きですよね。「普通で良い。稼いだお金は全部貯金したい!」という方は少数派ですよね。
ちょっとした国内旅行と違い「中々来られない」「一生に一度」「ずっと計画していた」「昔からの夢」などなど、海外旅行は「特別なことをしている」と実感させてくれます。そしてこの特別感は贅沢をする言い訳に丁度いい。
特別なことをする⇒お財布が緩くなる⇒贅沢してストレス発散⇒気付いたらハマっている
上記のループも多くの日本人が海外に行く大きな理由の1つ。一度行って贅沢すれば分かりますよ。特に東南アジアなんかだと物価も安いので「え!?こんな金額でこんな贅沢な思いができるのっ!?」と感じやすいですね。
「また服買っちゃったよ」「毎月の飲み代が…。」「無駄な買い物が増えたな」とせっかくお金を使っているのにストレスを上手く発散できていない方は、海外旅行で贅沢するといいかもしれません。何せ海外旅行で使ったお金は全て「思い出と経験」になりますからね。
成長できるから
これは色々な国に行って初めて分かることですが、自分の生まれ育った環境と大きく違う文化や考えに長く触れると人は国際化されます。
2022年現在、筆者は貿易関係の会社で仕事をしており毎日のように海外の方と電話やビデオ会議を行っていますが、やはり十分に国際化された人材は国際基準の考え方を身に着けていますね。
例えば日本では謙虚さが美徳とされる面もありますが、あなたが十分に国際化されていればそれが不自然に見えるはず。「え?思っていることはっきり言わないの?言えないの?言えない人に合わせてあげるのが美徳なの?Why Japanese!?」みたいな感じ。
「何か変えたいけど…。」「今のままではよくない」「このままの人生でいいのか?」と呟いている「何をしていいのか分からないが現状を変えたい方」は、海外に行って価値観そのものを変化させるのも有効ですよ。
日本人の視点では変えられなかった現状を打破できるようになるかもしれません。
リラックスできるから
比較的長い休暇で海外へ行ってリラックスする。これは海外へ行く理由の中では王道中の王道ですよね。
国内旅行では「仕事を忘れる」のが限界、でも海外旅行なら「日本ごと忘れる」ことができます。そしてこの規模感の違いは、ストレス社会を生き抜く日本人にとってかなり大きい。
- 休日も仕事のことが頭から離れない
- 眠りが浅くて疲れが取れない
- 何をやっても上手くいかない
- 最近、話の内容が頭に入ってこない
と感じている方はストレスを抱え過ぎかもしれませんね。身体からの危険信号をきちんと察知して早目に休息を取った方がいいですよ。人間関係の悩みどころか自分が日本人であったことすら忘れてくつろいで下さい。
思いっきりリラックスするコツは、現地で何かする度に繰り返し「贅沢だなぁ」と口にすることです。わざと言葉にして耳から聞いて下さいね。一時的な休息は、その後の生産性を上げてくれる最高のスパイスになります。
彼氏・彼女との思い出になるから
デートコースってマンネリ化しがちですよね。違うお店を選んでみてもメニューの内容はどこも似通っているし、そもそも会話も毎回似たような内容で新鮮さがない。
これは筆者の独断と偏見ですが、1度の海外デートはご近所デート100回分より価値があります。今の彼女とは8年も続いているのですが、長続きの秘訣は海外旅行を通じて新鮮味を保つこと。
寧ろ旅行以外に何年も新鮮な感覚を保てる方法があれば教えて欲しいくらいです。
計画を練るところから始まり写真の整理&ビール片手に思い出話まで含めると、大体1回の海外旅行で5~7ヵ月くらいは2人で打ち込めます。他にもクリスマスや誕生日といったイベントもあるので、1回旅行にいくだけで約1年は会話に困らなくなりますね。
「そんなに海外旅行に行く余裕はない」という方は、将来の旅行に向けて一緒に英語の勉強をするのがおすすめです。勉強へのモチベーションと恋人の維持がまとめてできるので効率的ですよ。
将来に備えた下見になるから
日本は地理学的に見ても自然災害の多い国。いつ次の大震災がくるか分からないリスクを抱えています。
更に近隣には圧倒的な国土と勢力を持つ中国や動きの読めない北朝鮮があり、外交面での不安要素が後を絶たない。東側に至っては海に囲まれていますしね。
今後、日本の円安外貨高は進み、物価と税金は更に上昇すると言われています。そして以前から騒がれている少子化問題もそろそろ頭角を見せ始める頃。更にこの状況でも政治に関心のある人が少ないのが日本の現状。不安しかないですね(汗)
何かあったときに「我慢して耐える」しかないのと「どこの国に逃げよう?」と選択肢があるのでは大きく違いますよね。しかし海外に一度も行ったことがない人が、いきなり日本から脱出するのはハードルが高い。そもそも考える基盤や策を練るための知識が足りていない。
日本は外国に対してお金をばら撒き、世界最強と謳われるパスポートを発行できる場所。将来を見据えて一度海外旅行をしておくのはスマートな選択ですし、薄々気が付いている人はもう下見を兼ねて海外に飛び出していますよ。
むしろ国民の税金を海外にばら撒いているワケですから、税金だけ払って海外に行かないのは損ですよね。
英語の勉強になるから
言語の勉強は紙とペンでやると効率が悪い。特に英会話を上達させようと思ったら英語を話すしかないのに、日本では話し相手を見つけることすら困難。
しかし海外旅行中であれば人に話かける理由はいくらでもある(例えば危険な地区やおすすめのレストランを質問できる)上に、日本語ではなく英語で話かけても自然ですよね。
筆者は中学・高校の英語テストで赤点以外を取ったことがありません。現在は英語ペラペラ(TOEIC955点)ですが、海外旅行なしでは克服できなかったと考えています。
皆さんはPDCAサイクルをご存知ですか?何かを改善するときはPlan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の4工程の繰り返しが最善です。しかしCheck(評価)のパートが参考書ではモチベーションが保ち辛い上に効率が悪い。
英語はあくまでもコミュニケーションのツールなので、人と話す中で「どの程度通じ合えたか」を評価基準にするのがおすすめですよ。
「海外旅行を通して英語を学ぶ方法」に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています
結論から申し上げると「短期の海外旅行に数回行っただけで英語がペラペラ」なんてことはあり得ません。しかし、旅行を通して楽しみながら英会話を学び、英語初心者から抜け出すことは可能です。ビジネスレベルまで成長できるとは言いませんが、外国人[…]
童心に戻れるから
子供の頃はどこに行っても、何をしてもワクワク・ドキドキしていたのを覚えていますか?親が近所のスーパーに行くだけでも「私も行きたい!」と付いて回って、何も起こらなくてもまるで冒険しているような感覚。
ピンとこない人には申し訳ないのですが、海外旅行ではこの子供の頃の感覚(気持ち)を体験できます。
- 明日のツアーが楽しみで寝付けない
- 人に話かけるだけでも緊張する
- バスに乗るなら絶対に窓際がいい
- 何この植物…。触って大丈夫かな
こんな感覚が「懐かしいなぁ」「私も昔は~」ではなく、当事者としてリアルに体験できますよ。まさに童心に戻るという言葉がピッタリくると思います。
そして一度童心に返って思いっきりはしゃいだ人は「日本にはもう、こんな風に感じられる場所はないな」と感じて海外旅行にハマります。もちろんハマる理由は人それぞれですが、これも間違いなく大きな理由の1つですね。
非日常な体験ができるから
皆さんディ〇ニーランドは好きですか?あの遊園地の人気の秘訣はキャラクターや乗り物といった特定の1要素ではなく、複雑な要素が作り出す非日常な時間と空間ですよね。
普段の生活にはない非日常な時間と空間に人はハマります。そして日本にいては味わえない非日常が、海外では当たり前のように体験できますよ。
「朝起きて見る知らない天井」「パンフレット片手に歩く見知らぬ街」「喧嘩かと振り向くほどの話し声」「屋台に並ぶ異国の食べ物」「読めない看板/ポスター」「聞きなれない鳥の声」
仕事の話を聞かされることもなければ、家のことを考える必要もない。海外旅行はあなたの逃避的な欲求を満たし、ある種の満足感をもたらしてくれます。
※筆者はディ〇ニーランドが好きではありませんが海外旅行は好きです。理由が2つあり、①海外の非日常は作り物じゃない。➁向かう観光地にもよりますが、ディ〇ニーランドほど混んでいない。
つまりディ〇ニーランドが嫌いな人でも海外にハマる可能性は十分にあります。
話題が不足しているから
新聞やニュースにしっかりと目を通す習慣のある人であればいざ知らず、ずっと同じ環境で同じことだけやっていると話題不足になりますよね。特に同僚や友達と毎日似たような会話しかしていない人は要注意。
海外旅行に行けば知らない文化や常識に触れられますし、困ったエピソードなんかでも話題にできますよ。帰国しても暫くは話題に困らなくなりますね。困らないどころか海外トークで友達も増えて人との交流が深まる可能性も考えられます。
- 新しく話すネタやきっかけが欲しいな
- 私もキレイな写真をSNSに載せたい!
- 趣味もないし人に話すほどのことなんて中々ないよ
と普段から感じている方は海外旅行で全ての悩みが解決します。写真はケータイでも撮れますし、お土産屋が見つからないこともありません。
まとめ
今回は日本人が海外に行く理由を10個ほどご紹介しましたが、如何でしたでしょうか?普段身の回りの人から聞く話よりも具体的でしたか?
筆者は「どんな人でも一度は海外に行くべきだ」と考えています。とくに現状の生活に満足していない方は、海外旅行をきっかけに何かが変わるかもしれませんよ!
ここまで読んでくれた方は、「海外に行く理由が気になる」を通り越して「私も海外に行きたい」になったのではないでしょうか?せっかくなので近場の国を紹介しますね
日本で普通に働いていると、海外旅行なんて縁がないと感じる人も多いかと思います。しかし週末海外という言葉があるように、週末の3連休だけでも海外に行くことは可能。想像しているよりも短い休みで海外旅行は楽しめます。週末海外とは読んで字のご[…]